スーパーエンプラにも対応の3Dプリンター用ホットエンド
型番:3DF-500ASK-04
主な特長
自己温度制御機能を持つPTCサーメットヒーターとチタンノズルを一体型構造とすることで、部品点数とサイズの極小化を図っています。これにより、従来のホットエンドと比較して圧倒的な小型・軽量化・高速熱応答性・小電力・高信頼性を実現

ホットエンドの外観写真
- 新設計により小型・軽量化(3.5g)を実現
- 使用温度:最高500℃対応
- 多種材料に対応
- 高速熱応答性
- 小電力、高信頼性
10本未満:6万円(予定)
500℃まで加熱可能なホットエンドについて
スーパーエンプラでの造形が可能
新開発のホットエンドでは、従来ではできなかった500℃までの加熱温度が必要な樹脂類のほぼ全域(スーパーエンプラまで)において、造形が可能です。現在のFFF/FDM方式3Dプリンターの多くは、300℃以下での造形樹脂(ABSやPLAなど)を用いています。しかしながら、新ホットエンドでは、高耐熱樹脂であるポリミイドやPEEKのような材料も造形可能となります。
このような特性は、ウエハー処理用トレイなどの半導体製造治具類、整形再生医療用途といった医療用、自動車および航空の分野において、金型を起こすことなく少量多品種の製作に適しています。
さらに、この開発品は、高温ホットエンド分野において世界最小、世界最軽量であり、効率よい造形が可能です。ヘッド位置決め精度が向上する他、他種材料と同時に造形するためのホットエンドの多連化においても、3Dプリンターの小型化に大きく貢献するものです。
特許技術
このホットエンドは、KHR-センター(代表者:谷口秀夫氏)が国内外特許を保有されており、弊社が使用許諾を取得し、製造・販売するものです。
製品仕様
項目 | 仕様 |
---|---|
名称 型名 | ホットエンド 3DF-500ASK-04 |
使用温度 | 最高500℃ |
ヒーター、温度センサー | PTCサーメットヒーターにて自己制御 標準25℃ 10Ω、TCR:+0.33%/℃ |
フィラメント | φ1.75mm用 |
ノズル穴径 | φ0.4mm標準 |
駆動電源 | DV24V Max.(制御回路別途必要) |
重量 | 約3.5g |
使用環境温度 | -10 〜 45℃ |
使用環境湿度 | 10 〜 90%RH |
保存環境温度 | -10 〜 60℃ |
※購入をご検討の場合は、必ず最新の仕様書をご請求の上、内容をよくご確認ください。
保証や修理について
本商品は、研究開発用途としてのサンプル提供のため、保証はございません。また、修理対応も行っておりません。ご購入の前に、最新の仕様書をご請求いただき、内容をよくご確認の上、ご注文ください。
用語/略語表
- ホットエンド
- プラスチック樹脂を溶かして射出造形する部分であり3Dプリンターのキーパーツ
- FFF(Fused Filament Fabrication)
- 溶解フィラメント加工法
- FDM(Fused Deposition Modeling)
- 溶解積層モデリング法
- ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)
- アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂
- PLA(Poly-Lactic Acid)
- ポリ乳酸樹脂
- PEEK(Poly Ether Ether Ketone)
- ポリエーテルエーテルケトン樹脂
- スーパーエンプラ
- 耐熱150℃以上で長期使用に耐えるエンジニアリング・プラスチック
- PTC(Positive Temperature Coefficient)
- 正温度係数
- TCR(Temperature Coefficient of Resistance)
- 抵抗温度係数
※本ページに記載の製品仕様および製品外観は、改良等により予告なく変更させていただく場合があります。ご購入にあたっては最新の仕様書をご請求の上、内容をご確認下さい。